陶器づくりを見学

陶器づくりを見学

【2016年5月】その日の午後は地元のツアーに参加しました。参加者は、英国の二組のカップルと私達。小柄な若い女性のガイドが付きました。まずは、ブラチスラバから20キロ程度のぺジノクという町へ。ここは小カルパチア・ワインロードと呼ばれるワインの産地を結ぶ約60キロの街道にあり、昔ながらのワイン造りの伝統を守っているのだそうですが、私達が訪れたのは陶器づくりの工房。Majolika Rという名前の家内工業に毛が生えた程度の小さい所です。一見無骨なイメージの陶工がろくろを回して見せてくれ、ガイドの通訳を通じて、作り方を丁寧に説明してくれました。16世紀にドイツ人が伝えた工芸だそうで、粘土の支度だけで2日間、全行程は一か月かかるのだそうです。伝統柄には赤色が入っていないのですが、これは「赤が悪魔の色」という考え方があったからだとか。もっとも、赤が高価だったというのが実情のようでしたが。とてもリーズナブルなお値段で、作品を二つ買いました。