デルタの町、ティグレの市場とマテ茶について

デルタの町、ティグレの市場とマテ茶について

【2018年3月】アルゼンチンブエノスアイレスから郊外へのツアーで、パラナ川デルタの中心地、ティグレの町へ行きました。

ティグレというのは、タイガー(虎)の意味ですが、最初にこの土地にやってきた移民が、ここに住む動物を見て「虎がいる!」と思ったので名付けられた町名だそうです。

でも、彼らが見たものは、本当はもっと小さいジャガーだったという話でした。

もちろん今はジャガーもいません。

町に近づくに従って、木工品の店が増えました。

デルタに浮かぶ島々から運ばれる材木で作った簡単な家具類が主流です。

ティグレの町ではまず、Puerto de Frutos果物の港という市場へ。

昔は島々で作っていた果物を売る市場だったそうですが、果物を本土でも作るようになったため、代わりにバスケットなど工芸品の市場になったとのこと。

今は工芸品だけでなく、土産物なども売られた雑多な市場になっています。

例えばマテ茶グッズの専門店。

マテ茶はアルゼンチン人の生活に密着した飲み物で、一目でそれと分かるバッグを抱えている人をたくさん見かけました。

私達も前回の南米旅行で一度だけ体験したのですが、ホテルに置いてあったものを自分で調合したので、正しい飲み方だったかどうかわかりません。

という話を私達のガイドのエリザベトに話したら、その次に会った時に、用意して持ってきてくれました。

最初は、飲みやすいように砂糖を加えてくれたのですが、お湯を足すたびに甘味は薄れ、結局、かなり渋いお茶の味に。

いつか台湾で買ってしばらく毎日飲んでいたプーアル茶に似ていたかな、と思うのですが、実際飲み比べたら全く違うかもしれません。

ネット情報によると、マテ茶は、肉ばかり食べて野菜不足になりがちなアルゼンチン人のビタミン補給になっているそうです。

夫は二口ぐらいで、ギブアップしていましたが、コレは慣れたらハマる味かもしれません。

エリザベトによると、容器の材質によって味も変わってくるのだそうです。

伝統的なひょうたんの実でできているものや、木製のものがお薦めで、彼女は「最近の陶器の容器はいただけません」と言っていました。

ティグレの市場に話を戻すと、ここには宝石屋さんもありました。

アルゼンチンはピンク色のロードクロサイト別名インカローズの産地で、国の石とされています。

前回の旅行の際にも買ったのですが、この市場でちょっと大粒のペンダントを見つけたので、さっそくお買い上げ。

数日後にエリザベトに会った時に「あなたがティグレで買ったアレは良かったですね」と言っていたので、地元の人が見ても良い物だったのかな、と嬉しく思いました。