【2016年1月】日本の中年以上の方々にはファッション・ブランドとしてなじみのある「ピンクハウス」ですが、ブエノスアイレスには文字通り、「ピンクの家」があります。
スペイン語では「カサ・ロサダ」といいます。
ここはアルゼンチンの大統領官邸。
なぜピンクかというと、1868年に就任したサルミエント大統領が当時の対抗勢力、連邦主義派の赤色と中央集権主義派の白色の中を取って国の統一を目指したからだと言われます。
けれど、これは単に言い伝えだとローカル・ガイドのジェレミー。
「本当は当時、手軽に入手できて丈夫な建設資材の色がこれだったというだけです」とのこと。
名もない田舎の私生児に生まれながら大統領夫人にまで上りつめ、政治にも関与し、33歳の若さでガンで亡くなったエビータことエヴァ・ペロンは、このピンクハウスのバルコニーから大衆に演説したそうです。
「エビータ」の映画撮影のときにも、この実際の官邸が使われ、同じバルコニーにマドンナが立って歌ったんだそうです。