【2023年4月】イタリアの北西端、ヴァッレ・ダオスタ州のプレ・サン・ディディエ村では、エーデルワイスという名前のホテルに泊まりました。
アオスタからバスでやってきて、この村の入り口付近で降りたらすぐ目の前です。
エーデルワイスと言えば、オーストリアを舞台にした「サウンド・オブ・ミュージック」を思い浮かべるわけですが、このホテルも一般に思うイタリアからは程遠い外観。
スイスのイメージでした。
二つ星ホテルなのですが、ちゃんとした木造で、山の雰囲気満載。
窓から見える村の通りの先には、素敵な雪山も望めましたし。
部屋は簡素ながら、そこそこの広さがありましたが、バスルームが狭く、ドライヤーが機能していませんでした。
でも問題点はそのくらいでした。
朝食部屋も広く、内容は普通。
朝食時には、泊り客がたくさんいたことが分かって驚きました。
村を歩いても閑散としていたのですが、たぶん、皆さん春スキーに来ていたのでしょう。
一泊だけして、荷物を置いて、モンテ・ビアンコ(モンブラン)に上るロープウェイ、「スカイウェイ」へ。
ホテルの人によると、近所のバス停から、無料のシャトルバスが出ているといいます。
無料でバスを走らせるなんて、この地方が豊かな証拠だなと思いました。
シャトルバスは、スカイウェイ乗り場とLa Thuile というスキー場を結んでいて、このプレ・サン・ディディエがその中間あたり。
私達は間違って、La Thuile 方向のバスに乗ってしまったことが、しばらくして分かりました。
でも、急いでいるわけじゃないし、辺りの景色が楽しめて、これはこれで良かったです。
無料ですしね。
車窓の景色で、目に留まったのは、屋根から煙突がにょきにょき出ている家屋が群がる村がところどころにあることです。
屋根も壁も灰色の石造りなのが伝統家屋。
英語の「somber」という言葉が頭に浮かびます。
そして「なぜこんな不便な所に人が住み始めたのだろう、もともと平地にいた人々が戦に負けて流れてきたのかな」、と夫に言ったら、彼は「気候を除けば山の幸、動物、水が豊富でそんなに悪くないのではないか」と言っていました。
ざっと検索したら、ローマ時代以前から人が住んでいたというので、いやいや流れてきたのではなさそうです。
かなりにぎわっていたLa Thuileの入り口まで行って、同じバスで引き返してきました。
プレ・サン・ディディエを通り越し、高級リゾート地として有名だというCourmayeur (「車屋」と聞こえたのですが、クールマイヨールと読むようですね) の先にあるスカイウェイ乗り場で降りました。