午前中は、前日と同じガイドのマーシャに連れられて市内観光です。
マーシャは「ロシアには二つの季節しかありません。緑の冬と白い冬です」と言っていました。
最初に行ったのは、1524年に創設されたというノヴォデヴィチ女子修道院。
昔から要らなくなった皇帝の妻が入れられたところだそうで、ピョートル大帝の義理の姉妹はここに送られた後、反乱の策を練ったため、敷地内の塔に幽閉されたという話でした。
私たちは池を隔てて建物を見たのでしたが、池のこちら側には、バーバラ・ブッシュ元米ファースト・レディが贈ったというアヒルの行列の像がありました。
それからバスは雀が丘へ。
スターリン建築の一つであるモスクワ大学がある丘で、大学では四万人が学んでいるとのこと。
悪天候で、大学のてっぺんは雲の中に隠れていました。
この丘は風向きの加減で空気がきれいで、市内でも住むのに良いところだという話です。
その後、赤の広場のある中心部へ。
今回は中に入れなかったボリショイ劇場や、昔、KGBの本部だったルビヤンカを見ました。
残念ながら、この日も赤の広場は閉鎖中。
マーシャの手腕で一応、中に入り、聖ワシリー大聖堂とレーニン廟の写真だけは撮りました。
そして広場に面した巨大ショッピングモールのグムへ。
主にトイレに行くのが目的で、三階にあるトイレに30ルーブル払って入りました。
このショッピングモールはロシア革命以前から存在していたのですが、ソ連時代に「国営百貨店」を意味する言葉の頭文字をとってグムと呼ばれ始めました。
今は民営化されていて、どこにでも見られるショッピングモールの様相ですが、ソ連時代には商品を守るようにこわもての店員が立ちはだかっていて、客は商品には触れないようになっていたのを私も夫もうっすら覚えています。
自由時間になった後、この中にあるATMでお金を下ろしたのですが、一回につき5000ルーブルまでしか下ろせないシステムで、私たちは三回に渡ってお金を下ろした次第。
それから、昔からあるチョコレートのアリョンカが専門店を出していたので、お土産用に何枚か板チョコを買いました。
ロシアへの出張者がよくお土産に買ってきてくれたので、この女の子の顔には親しみを感じます。