【2022年9月】イタリアのシチリア島内陸にある歴史のある町、ラグーサで一泊した翌日は、夕方までラグーサ・イブラ(旧市街)を歩き回りました。
泊まったホテル、Intervallo Boutique Hotel の管理人、ジュージーが、チェックアウト後も帰ってきてテラスで休んで良いと言うので、荷物は置いて、カギを持ったまま出発。
朝のテラスからの景色も素敵。
逆光ではありましたが。
まずは、ホテル前の階段を下りて正面にあるChiesa del Purgatorio に入ってみました。
この教会はPiazza Repubblica という、名前の割には小さい広場に面していて、前回訪れた時にお爺さん達がのんびりとたむろしていたので印象に残っています。
この日は観光客の方が目立っていましたが。
かなり急な階段を上って教会に入る形は、この地方の教会の特徴。
ガイドブックによると、1658年にオープンした後、1693年の大地震で倒れなかった数少ない建物の一つだったそうです。
その割には、整然としていてメンテナンスが行き届いている内装。
ネット情報によると、生き残った教会として重宝されていたところ、手狭になって建て直したとのこと。
なので、今ある姿は1787年に再建が完成した後のもののようです。
ここを出た後は、ドゥオーモを目指して狭い路地を上って行きました。
どちらを向いても絵になる景色。
バルコニーの下の彫刻が複雑なバロック建築や、あまりにもそっけない街灯、何気ない壁に彫られた宗教画など、いちいち写真を撮るので、歩みの遅いことこの上ありません。
探していなかったのですが、たまたま観光案内所に行き当たったので、地図を貰って見どころを尋ねたら、係の人が、観光案内所の建物そのものもユネスコの世界遺産に含まれていると言います。
「写真展が終わったところだが、上って見て良い」と許可を貰ったので、2階に上がりました。
後で確認したら、Palazzo La Roccaという名前のお屋敷で、1765年頃にロッカ男爵が建てたもののようです。
群青色の地に金色の模様の縁取りのある部屋が良い雰囲気でした。
特にこの色が好きな夫はいたく気に入っていました。
さて、そこを出ると、目的地のドゥオーモはすぐそこです。