【2023年1月】スペインの町、アビラはサラマンカとマドリードのちょうど中間にあります。
今回の旅のテーマは「黒豚の産地」だったので、そこから外れるアビラは当初、予定になかったのですが、通り掛けにある世界遺産の町、ということで寄ってみることにしました。
サラマンカ9時41分発の列車を予約してあったので、ホテルからタクシーで駅へ。
この日は霧が深く、極寒。
サフラの暖かさが、たった数日前とは信じられないほどです。
最初は霧で何も見えなかった車窓の景色でしたが、霧が上がると、なだらかな農地が広がっているのが見えました。
1時間超で着いたアビラの駅は、天井が木造りで、壁の2面にレリーフが。
何か意味があるのでしょうが、怖い顔をした痩せた人々が並んでいました。
そこからはタクシーで、Hotel Palacio de los Velada へ。
ここはパラドールではありませんが、昔のお屋敷をホテルにしたところで、立派です。
夫が調べたところ、15世紀に売買の記録があるお屋敷で、ホテルになったのは1995年だとのこと。
パティオがレストラン・カフェになっていました。
部屋の広さは十分で、内装が可愛らしく、今回の旅行の中ではぴか一です。
翌朝、朝食代わりにパティオのカフェでコーヒーを、と思って行ってみたら、朝はやっていなくて、朝食部屋に行ってくれと言われました。
バイキング式の朝食は一人€12.50(2000円弱)ですが、コーヒー、ジュース、パンだけなら€6.50というので、朝からたくさんは食べない私達はこちらを選びました。
一般のカフェの価格の倍ではありますが、何しろ、この朝食部屋の環境が素晴らしいのです。
真ん中にどーんと大きなシャンデリアがある巨大な温室のような部屋で、一見の価値有り。
飲み放題の本物のオレンジジュースが何よりでした。
パンはクロワッサンを頼んだら、焼いて半分に切られたものが出てきました。
夫は「クロワッサンが台無しだ~」と言っていましたが、「ところ変われば品変わる」で、こういう体験も旅の楽しみですよね。
このホテル、立地も良く、大聖堂のすぐ隣。
サラマンカを減らして、こっちを2泊にすればよかったかな、と夫と話したことでした。