【2022年11月】日曜日のこの日、スペイン、バルセロナの大聖堂は午後からしか見学ができず、しかも、博物館入場券と一緒になった€15(2100円ほど)の券を買わないと入れないということだったので、仕方なく、これを買いました。
一歩中に入って「おっ」と声が上がる重々しい壮大な教会です。
スペインの大聖堂は、この手の巨大な空間を誇るタイプが多いですね。
ガイドブックによると、正面の外観は19世紀後半にできたものですが、その他は13世紀末から15世紀半ばのものだそうです。
スペイン内戦の際に荒らされなかった稀な教会だとも書いてあります。
だから、今ある姿が当時の姿だということ。
全体に茶色っぽい内装で、特に美しかったのは、聖歌隊席の装飾でした。
主祭壇の前の大きな階段を下りると、14世紀の地下聖堂があり、そこにおさめられているのは、バルセロナの守護聖人サンタ・エウラリアの骨だそうです。
回廊も威厳がありますが、中庭そのものは子供の遊び場のような感じで、アヒルがいました。
と、思ったのですが、実はガチョウで、13羽いるのはなぜかというと、サンタ・エウラリアが殉死したのが13歳の時だったからだとか。
中世の時代からずっとここで13羽のガチョウが飼われているのだそうです。
大聖堂は屋上に上れます。
もちろん、私達も上ったのですが、行ってみたら、歩ける部分は限られていました。
バルセロナの町が一望できるのは確かです。
でも、バルセロナは景観が美しい町ではないですね。
一つ一つの建物には個性があって面白いものが多いですけれど、全体の調和のことはあんまり考えられていないように見受けられました。
有名なサグラダファミリアも遠くに見えました。
チケットに博物館が含まれていたので、そちらにも行ってみましたが、私達の目を引くようなものはありませんでした。
この大聖堂はバルセロナのゴシック地区にあるのですが、この地区を表す代表的な写真によく写っているのは、建物を結ぶ美しい橋です。
調べたら、これもベネツィアのに倣って「ため息の橋」と呼ばれているようですね。
1920年代に作られたそうですから、それほど古いものではありません。
この橋そのものも素敵ですが、この近所に並ぶガーゴイルの彫刻が素晴らしかったです。
ところで、ここのすぐ近くに、店構えが立派なエスパドリーユ屋がありました。
エスパドリーユがスペインのものだということは、子供のころから知っていましたけれど、カタルーニャ地方が原産地の一つだとは知りませんでした。
ちょうど、黒い履きやすいサンダルを探していましたので、ここで一足調達。
夏が楽しみです。