この地方で冷たい料理が出る理由

この地方で冷たい料理が出る理由

【2021年11月】スペインのアンダルシア地方にある町、オスナで行ったレストランは、Dona Guadalupe という名前です。

オスナのレストラン、Dona Guadalupe のイベリコ・ソーセージ
とても美味しかったイベリコ・ソーセージ

開くのが午後2時から(イタリアなどでは閉まる時間)と遅く、夫と「別の所にしようか」とも話したのですが、開くのを待って正解でした。

この旅のこれまでで、一番の食事となったので。

まず、突き出しのオリーブが美味しい。

酸っぱすぎず、本来の味が引き出されているといった感じです。

スターターは、タパス3種をシェア

オスナのレストラン、Dona Guadalupe のほうれん草とアスパラ
中東風の味付けだったほうれん草とアスパラのスープ

夫の好物のロシア・サラダ(タパスのメニューとして時々、見かけます。サラゴサでも食べた記憶が)、イベリコ・ソーセージ(トーストと一緒に食べます。すごく美味)、それから、ほうれん草とアスパラのスープ(これはやや中東風の風味)。

メインには、私はパートリッジ(ヤマウズラ)、夫はイベリコ豚の「シークレット」と呼ぶ部位を選びました。

この2皿が同時に出てくるものと思っていたのですが、ここで英語が流ちょうな若者のウエイターが「シェアしますか?」と尋ねました。

オスナのレストラン、Dona Guadalupe のパートリッジ料理
黄色いソースが美味しかったパートリッジ

なるほど、腑に落ちました。

メインに1皿ずつ取っても、ここでは、タパスのように、シェアするという感覚が普通なのですね。

それで、過去2回、冷えた料理が出された理由が分かった気がしました。

ここでは、一皿作っては給仕し、テーブルを囲む人々がそれをシェアして食べている間に、次の料理を作るのが基本なのでしょう。

家庭料理風ですね。

オスナのレストラン、Dona Guadalupe で飲んだワイン
この日のワイン

それで、迷わず、「シェアします」と応え、一皿ずつ出してもらいました。

パートリッジには正体不明の黄色いソースがかかっていたのですが、これがとても美味しかったです。

イベリコ豚の「シークレット」は、調べてみたら、スペイン語では「セクレト」といい、まさに「秘密」の意味だそう。

希少な部位で、職人たちが、こっそり家に持ち帰って食べていたから、この名が付いたとネットに書いてありました。

豚の霜降り肉で、かなりリッチな味わいです。

オスナのレストラン、Dona Guadalupe で出されたリキュール
ベリー系のリキュール

ここで十分、満腹になったので、迷った末、デザートは辞めて、コーヒーだけ頼みました。

すると、サービスで、ベリー入りのリキュールと、フェンネル(ウイキョウ)入りのビスケットを出してくれました。

お腹いっぱいのくせに、しっかり食べました。

これだけ大満足の食事の割に、お値段は全部で88ユーロ(約11500円)と、とてもリーズナブル。

このレストラン、オスナに長居するのだったら、毎日、通うのになー。

オスナのレストラン、Dona Guadalupe に飾ってあった闘牛士の服
きらびやかな闘牛士の衣装

店内には、闘牛士のきらびやかな衣装が飾ってありました。

オスナも他のスペインの町にたがわず、闘牛が盛んなようで、小さな町なのに、割と立派な闘牛場があるようです。

これも後で見に行きましょう。