【2021年10月】私達はその昔、ミラノの北にある町、モンツァに半分、住んでいた時期があります。
住むのをやめてからも、モンツァにはよく訪れていたので、とても馴染みがあるのですが、このところのコロナ渦でしばらくご無沙汰していました。
今回、モンツァからさらに北に13キロほど行ったところにあるセレーニョに滞在中に、以前行きつけだった懐かしいモンツァのレストランで食事をしました。
その一つは、このブログにも登場したしたことのある Alle Alcare というシーフード・レストラン。
私達がよく行っていたころは、脚の悪いお爺さんとその奥さんが経営していて、年配の馴染みのウエイターがいたものです。
その後、代替わりをして、今は息子が経営・・・と思っていたら、何と、息子ではなかったことが今回、判明。
レジにいたお爺さんが「みんな、そう思っていたんだよね。元の経営者が息子のように扱ってくれたから。でも、あれはわしの息子なんだよ」ですって。
この若い彼の代になって、店の格が少し上がった感じです。
今回は前菜に、シーフード・サラダを夫とシェア。
タコもエビもムール貝も、それぞれの味がしっかり出ていて、お腹の底から喜びが沸き上がる美味しさでした。
夫が指摘したのですが、掛かっていたパセリの味も強く、全体を引き立てていました。
私のメインはツナのたたき。
添えてあったのは、チーマ・ディ・ラーパ(アブラナ科の菜の花の一種)でした。
焼き具合もちょうど良く、これもとても美味しかったです。
夫はアンコウの煮込みを食べて、とても満足していました。
デザートやハウスワイン、リモンチェッロも含め、全部で103ユーロ(14000円弱)でした。
その数日後、今度は同僚も一緒に、Osteria del Cavolo へ。
外装、内装とも緑が基調になっているため、私達が昔から、「緑のレストラン」と呼んでいるところです。
若い人たちは、ここのセットメニューを注文し、4コース食べていました。
新陳代謝の良くない私達は、前菜にハム類の盛り合わせを取って二人でシェア。
レバーのサラミがとびきり美味しかったのと、チーズを揚げてある丸っこいモノが珍しかったです。
このチーズ揚げはSciatt と呼ぶもので、スイスとの国境付近のヴァルテッリーナでよく食べられていると同僚が教えてくれました。
メインは、私達二人とも、コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ。
ロンドンでのロックダウン中も、仔牛肉が手に入った時には、夫がうちで作ってくれていましたが、本場のを食べたいとずっと思っていたのでした。
でも、楽しみにしていた割には、私には、ちょっと味が薄かったかな。
デザートは、リコッタケーキにしました。
これは美味。
みんなが食べていたセットメニューのデザートは、パイ地の中にチョコレートが入っていて、そこにアイスクリームを加えて食べるお菓子で、美味しそうでした。
満足の食事の後、モンツァの町を散歩。
長いこと化粧直しをしていたモンツァのドゥオーモが、堂々とした美しい姿を披露していました。