【2020年1月】今年の初詣は、千葉県柏市にある紅龍山布施弁天東海寺へ行きました。
高齢の母が怪我をしたので、境内のぎりぎりまで車で入れるところ、と家族が調べて選んだお寺です。
というわりに、正面の山門へは、長い階段を上らなければならない作りになっていたので、家族が尋ねたら、ぐるっと回って車で入ってもよろしいと許可が得られました。
もう日が沈みかけた夕方で、人はほとんどいません。
ここは利根川を見下ろす丘の上にあり、人々に「布施の弁天さま」として親しまれているお寺だそうです。
紀元823年からの歴史を持っているとのことですが、現在ある朱塗りの本堂は、1717年に完成したものだといいます。
なかなか絵になる立派な本堂でした。
ここで拝んだわけですが、私は鰐口(平たい鐘に似たもの)がうまく鳴らせず、何かいやな予感が。
その予感はおみくじを引く段階になって的中。
夫と妹が「凶」だったのです。
幸い、私と義弟は「大吉」、母は「吉」でしたが。
このおみくじの売り方がちょっと変わっています。
理由はわかりませんでしたが、一人一人の生年月日を聞いた上で係の女性、巫女さんなのでしょうか、が棒の入った筒を振って、番号のついた棒を抜きだし、その番号の棚からおみくじを取り出します。
というわけで、私達本人が引くわけではないのです。
しかも、おみくじは一枚200円。
東京浅草の浅草寺など、通常おみくじは100円だと思っていたのですが。
さらに悪いことに、夫と妹は、汚名挽回(?)とばかりに、二度引いたのですが、何と、二人とも二度目も「凶」だったのです!
こんなにたくさん「凶」を用意しているお寺ってどうよ、と思ってネットで調べてみました。
おみくじというのはそもそも中国から伝わったとのこと。
そういえば、台湾に行った時に、ここの人々はずいぶん熱心に、複雑な行程を経ておみくじを引くのだなあと思ったのでした。
ネット情報の神社の例ですが、日本全国の神社の平均値は、大吉22.2%、凶11.5%、一番多いのは吉で、25.2%なのだそうです。
おみくじの元祖、平安時代の「元三大師」のおみくじの割合は、大吉16%、吉35%、凶29%なのですって。
もしかしたら、この「布施の弁天さま」も元祖に倣って凶の割合が多かったのかもしれません。
お値段については、今も100円のところが多いようですが、ところによっては500円のところもあるのだそうです。
まあ、寺社の運営にもコストがかかりますものね。
ちなみに、おみくじの実質コストは3.5円程度なのだそうです。
私達がおみくじを引いた後、巫女さん達はおみくじ小屋を閉めていました。
見上げたらお月さま。
気を取り直して、我孫子市にある回転ずし「すし勢」でたらふく食べて満足してこの日を終えました。
新型コロナウイルスが猛威を振る現在、思い返すと、当たったのは「凶」ばかりで、私と義弟の「大吉」はどうなっちゃったのだろう、という思いでいっぱいです。