素晴らしい声に再会

素晴らしい声に再会

【2021年12月】ポルトガルのリスボンの地下鉄駅、Olaiasで事故にあった日、夜にはファドを予約してありました。

ファドを聞いたレストランのあるリスボンのバイロ・アルト地区の通り
夜に目覚めるバイロ・アルト地区

前回、リスボンを訪問した時にも行ったO Faia という店で、バイロ・アルト地区にあります。

ガイドブックには、バイロ・アルト地区は「パーティー好きの人達の町」で、「昼間は眠っているが、黄昏時になると生き返る」と書いてあります。

今回の私達のエアビーアンドビーは、この地区のすぐ西側にありました。

それで、このO Faia にも歩いて15分。

夫の腰の具合が気になりましたが、ゆーっくり歩いて無事に辿り着きました。

予約は午後8時半。

3年前に来た時とお店のレイアウトが変わっていました。

ちょっと小さくなったのかな。

ファドを聞いたリスボンのO Faiaの中
O Faia の内装

予約席に通されて、まずは食事です。

ここを再訪した理由は、歌もさることながら、食事が良いのです。

前菜に私は鶏のレバー、夫は肉詰めキノコを選びました。

味が濃い目でしたが、美味しかったです。

メインは、“Marrare”スタイルのビーフ・テンダーローインというメニューにしました。

ファドを聞いたリスボンのO Faia の豚のほほ肉料理
柔らかくて美味しかった豚のほほ肉

なんでも、18世紀にイタリアのナポリから来て、この町に住み着いたアントニオ・マッラーレという人が流行らせたレシピ―だそう。

クリーム系のソースがまろやかでとても美味しかったです。

夫は豚のほほ肉の料理を選びました。

少し交換したのですが、こちらも柔らかくて美味。

ファドを聞いたリスボンのO Faia の女性歌手
深みのある歌声を聞かせた女性歌手

メインを食べ終わる前の9時20分ごろにショーが始まりました。

最初は若めの女性が歌いました。

深みのある声の持ち主で、これから伸びる人なのかなと思いました。

ファドは渋くて、どちらかというと暗いイメージの歌という印象がありますが、実際には明るく軽快な曲もたくさんあります。

おおざっぱに言って、3対2で短調の曲の方が多いようではありますが。

彼女の歌の後に、デザートが給仕されました。

ファドを聞いたリスボンのO Faia のメレンゲのデザート
毎日食べたいメレンゲのお菓子

私はメレンゲのお菓子。

前回ここに来たときにも、これを食べたような。。

大好きなので、毎日でも食べられます。

夫は焼きバナナを選びました。

食べ終わった頃に、二番目の歌手の歌が始まりました。

前回にも見た年配の男性歌手です。

ファドを聞いたリスボンのO Faia の焼きバナナ
焼きバナナのデザート

歌手の紹介はないのですが、O Faia のサイトによると、おそらくAntonio Rocha という人だと思います。

彼の歌は、正直なところ、前回と比べてちょっとパワーが落ちていた気がしました。

前は抒情的な歌い方にもっと感動したものでしたが。

そして、トリのLenita Gentil の登場です。

彼女のパワーは、以前のまま。

相変わらずの、ものすごい声量です。

リスボンのO Faia の男性ファド歌手
少しパワーが減少していた男性歌手

前回も思いましたが、耳を塞ぎたくなる瞬間があるほどです。

彼女は暗い箇所に立って歌ったため、写真が全く撮れず、残念。

長めの曲ではありましたが、3曲しか歌いませんでした。

客は外国人ツーリストばかりでなく、地元のポルトガル人もけっこういたようで、声を合わせて一緒に歌う場面も。

盛り上がって良い感じでした。

でも、ふと気が付いて、前回、ここに来た時の記事を読み返してみたら、当時は4人の歌手が歌ったようです。

今回は3人だけでした。

新型コロナが荒れ狂っていた最中は、こういったべニューも運営が厳しかったでしょうから、コスト削減したのでしょうか。

まあ、それでも私達は大満足でした。

ちなみに、お値段は、食事とショーで、二人で165ユーロ(21000円ほど)でした。