【2016年6月】イタリア北部のヴェネト州にあるバッサーノ・デル・グラッパ郊外のホテルの人が地図を示しながら、「この道をまっすぐ行って、ここから町に入ってこの道をたどると川に出ます。そして世にも美しい景色が見られますよ」と紹介してくれました。その通りに行ったら、写真のような本当に息をのむ美しい景色が見られました。町に入った時から、期待以上の素敵なところだと思ったのですが、やはり川沿いが最高。ちょうど夕方で西日が当たって、町が輝いて見えました。
この景色は屋根のある木造の橋、ポンテ・ヴェッキオから見ました。橋のオリジナルは1569年のデザインですが、何度も壊され建てなおされたそうです。第二次大戦で壊された後、山岳地方の兵士たちが自力で資金を調達し、1948年に元通りに建てたそうで、そのため、ポンテ・アルピーニ(山岳の橋)とも呼ばれるとか。
町の名前はもともと、バッサーノ・ヴェネトだったのですが、第一次大戦の時に近くのグラッパ山の戦いで何千人もの兵士が命を落としたのを尊重して、1928年、バッサーノ・デル・グラッパになったのだそうです。一般にはお酒のグラッパの町として知られていますけどね。ちなみに、ファッションブランドの「ディーゼル」の創始者がここ出身なのだそうです。