【2020年9月】イングランド南東部の港町、ウィッツタブルで予約していたのは、Whitstable Oyster Fishery Company という会社がやっているRoyal Native Oyster Storesというレストランです。
サイトを見ると、1793年からの歴史がある会社のようで、自分で牡蠣養殖をやっていて、レストランのほかにホテル事業もやっているようです。
レストランはかなり大きな古い建物で、入るとシーフードのガラスケースがあってごちゃごちゃっとした店舗のような内装です。
ダイニングルームは別の部屋で、私達は使われていない階段の柵の脇のテーブルに通されました。
コロナ渦中のこの時期、他のテーブルと距離があって安心です。
かなり広いスペースでしたが、予約でいっぱいだった様子で、何人かが断られているのが見えました。
古い木の床で、人が歩くのが響いて、しばらく気になったほど。
しばらくしたら慣れましたけれど。
前菜はやっぱり牡蠣。
Native Oyster を3つ(一つ£4=555円ほど)。
円形の牡蠣で、それほど厚みはなかったですが、新鮮で味も美味しかったです。
夫はホタテ貝を前菜に食べました。
こちらも美味しかったようです。
メインにはサバの塩焼き。
大根おろしとお醤油が合うよな~と思いながら、添えてあったのは、リンゴソース。
英国人はこれが合うと感じるのでしょうか。
サバそのものは美味しかったのですけれどね。
夫は、定番のフィッシュ・アンド・チップス。
これまで食べた中で一番、美味しかったデボン州のフィッシュ・アンド・チップスに負けず劣らず美味しかったそうです。
デザートは瓶入りのクロテッド・クリームが添えられてあったケーキ。
瓶というのにちょっとガッカリしたのですが、ケーキは可も無し不可もなしでした。
夫はCaramel Kick という名前のカクテル(コーヒー+ウォッカ+カルーア)。
ピノ・グリージョのワイン1本と食後のコーヒーも入れて、全部で£124(17000円強)でした。
安くはありませんでしたが、まあ、満足のいく食事でした。
食後は午前からの大風に、雨がちらつき始め、天候は一段と悪化しましたが、目抜き通りを一通り見て歩きました。
ウィッツタブルの目抜き通りはHarbour Street です。
この町を紹介するウェブサイトには「英国にしては珍しく、チェーン店でない個人商店が並ぶので有名」と各国語で書かれているところです。
確かにその通り、港付近からこの道を歩くと、しばらくはセレクトショップのような店が続きます。
私が15年以上前に訪れた時より、店が増えている印象です。
ただ、この通り、ある時点を過ぎると、スーパーやチャリティー・ショップが増え、普通の英国らしい通りになります。
夫が見たあるサイトでは、ウィッツタブルのことを「Posh but Scruffy (おしゃれなんだけれど、みすぼらしい)」と表現してあったそうで、確かにその両極端の要素が入り混じった通りでした。
これでこの日の遠足はおしまい。
悪天候に負けて、予定より少し早く帰ってきました。