完璧な骸骨アビー

完璧な骸骨アビー

【2026年6月】スコットランドのエディンバラからメルローズへ遠足した日、Tweedbankの鉄道駅から乗ったバスの行先がジェドバラであることに気づきました。

確か、ジェドバラには私が好きな骸骨化したアビーの遺跡があるのでは、とピンときました。

スコットランドのジェドバラの街並み
落ち着いた雰囲気のジェドバラの町

で、メルローズにいる間にオンラインでチェックしたら、確かにその通り。

ここまで来て、行かないわけにはいきません。

それで、メルローズを楽しんだ後、バス停に行ったら、1時間に1本のバスがすぐ来ました。

これは運命ですね。

30分強の道のりで、バス代は1人£6.20(約1300円)。

着いたジェドバラは、割と豊かそうな、落ち着いた町のたたずまいを見せていました。

バス停からなだらかな坂を上ったら、そこにジェドバラ・アビーが迫力のある姿を見せています。

スコットランドのジェドバラにあるアビーの敷地内から見たアビー跡
威風堂々のアビー跡

入場料(1人£7.50、65歳以上は£6.00)を払って敷地内に入りました。

この日は天気がいまいちだったのですが、この時にはたまたま陽が照って、素晴らしい光景が見られました。

これまで見たアビー跡の中では一番よく原型を保っていて、貫禄満点

そこにあったパネルを読むと、このアビーは12世紀初めに建てられたものだそう。

16世紀半ばにスコットランド対イングランドの闘いの中で、何度も修復を重ねましたが、最終的に放火されて崩壊したとのことでした。

スコティッシュ・ボーダーズのこうしたアビー跡は、皆、12世紀に当時のスコットランド王が、荒廃していたこの地方を落ち着かせるために建てたのだそうです。

スコットランドのジェドバラにあるアビー跡の庭
ジェドバラ・アビーの庭

欧州大陸からいろいろな宗派の修道院を招聘し、農業・羊毛技術を導入して産業を発展させるのも目的だったとのこと。

そして、スコットランドが欧州のカトリック教国の一員であることを世に知らせたのだそうです。

ところが、16世紀になると、イングランドとの闘いで、ボーダーズにあるこうした修道院は真っ先に標的となった上、1560年にはスコットランドで宗教改革が起こり、カトリックの修道院の制度そのものが廃止されたのだそうです。

それでどのアビーも廃れて、骸骨化しているのですね。

スコットランドのジェドバラにあるアビー跡のディテール
美しいレリーフが残っている

今回の旅行では、この立派なジェドバラの遺跡のほかに、メルローズとケルソのアビー跡が見られて、とても満足。

ボーダーズ地方であと残っているのはドライバラのアビーだけです。

いつかそのうち、見に行けたらいいな。

ちなみに、このジェドバラの町は、アビー跡だけでなく、城跡やスコットランド女王のメアリー・スチュアートの博物館もあるそうですので、一泊するのもいいかもしれません。