人口: 約90万人
市外局番: 011
ナンバープレート: TO
面積: 130平方km
イタリア北西部にあるピエモンテ州の州都であり、近代統一イタリアの最初の首都としても知られるトリノ。
トリノと聞いて、2006年に開催された冬季オリンピックや、ワインやトリュフなど美味しいものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
フランスとの国境に近いため、フランス経由でバスや電車を使ってこの街を訪れる観光客も。
ローマやフィレンツェなどの代表都市とはまた違う歴史を持ち、建物の雰囲気や食文化などイタリア北部特有の味わいがある街です。
自動車メーカー「フィアット」の拠点が置かれる工業都市としてのイメージが定着しているトリノですが、多くの歴史的遺産を有するれっきとした観光都市でもあります。
また、ピエモンテの銘酒「バローロ」や白トリュフを使った料理が楽しめる美食の街としても国内外に知られています。
整然としたエレガントな街並み、世界遺産の宮殿、オシャレなカフェなど街としての魅力も十分です。
トリノは日本の京都と同様、主な道路が碁盤の目のように走っていますが、そのほぼ中心にあるカステッロ広場は、まさに街のシンボル。
サヴォイア家の権力の象徴である王宮、王妃たちが暮らしたマダマ宮殿、トリノで最も美しいといわれるサンロレンツォ教会など、街の歴史を物語る建物が数多く並んでいます。
それらはバロック様式からロココ様式まで、時代を反映する建築様式で作られており、それは豪華で美しい景観を誇っています。
サヴォイア家が栄華を極めた17~18世紀に建造された宮殿・城・居城の数々は、トリノ観光では絶対外せない見どころ。
前述した王宮やマダマ宮殿は、現在は公的な博物館となっており、見学が可能です。
荘厳な外観はもちろんのこと、豪華な調度品や内部装飾、庭園はまさに見もので、当時のサヴォイア家の絶対的な繁栄と権力を肌で感じることができます。
トリノの象徴的な建築物の一つ、モーレ・アントネッリアーナ。
これが建てられた1889年の時点では、世界で一番高いレンガ造りの建造物だったといいます。
2000年から、中には国立映画博物館が入っており、テーマパーク的な要素が多い楽しい博物館になっています。
世界でも有数の映画関連のコレクションを誇るこの博物館では、科学的、学術的な面から映画を分析できるので、映画好きにはぜひおすすめしたい場所です。
少し意外かもしれませんが、トリノの観光スポットで一番人気と言われるのがこのエジプト博物館。
本場エジプトのカイロ博物館に次ぐ規模を誇るこの博物館は、エジプト美術の貴重な品々およそ30,000点を所蔵、6,500点を展示しているのだそうです。
非常に見応えのある内容となっているので、日程に余裕がある方は、ぜひ1日を使ってゆっくりと訪れてみてはいかがでしょうか。
トリノはイタリア北部の内陸に位置し、アルプス山脈を背景にしています。
そのため、冬の時期は標高の高さから氷点下になる日が多く、一方で夏は比較的涼しく大気が乾燥するのが特徴といえます。
トリノに訪れるのに最適なシーズンは春、夏、秋の時期ですが、4月から6月頃にかけては降水量が多くなるので要注意です。
また夏の時期は直射日光の日差しが強くなるので、紫外線や日焼けが気になる方は日焼け対策をお忘れなく。
トリノの起源は、はるか古代ローマ時代よりも前に遡ります。
紀元前44年、植民都市タウリノームが建設され、その名前が転じて現在の『トリノ』となったと言われています。
現在のフランス、イタリア、スイスの一部にまたがるサヴォワ地方の辺境貴族だったサヴォイア家が、財力と政治力を拡大し、13世紀後半にこの地に居城を構えました。
その後およそ600年の間、サヴォイア家によって多くの芸術、文化、建築技術がトリノに持ち込まれ、現代にも残る数々の芸術品が生み出されていったのです。
軍人ガリバルディらによりイタリア統一が達成された1861年当時に、サヴォイア家当主であったヴィットリオ・エマヌエレ2世は、イタリア王国の初代国王となります。
その時、首都として君臨したのが、トリノだったのです。
イタリア王国の首都がローマに移されてからは、トリノは徐々に産業都市に変身し、現在は世界でも有数の自動車工業地域として名を轟かせています。
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