【2020年9月】イタリアのサルディニア島北部にあるサッカルジャ教会を見に行った日、ランチは教会の近所のレストランにて。
その名も Ristorante Saccargia です。
教会の駐車できるスペースの脇の坂を上って行った先にありました。
坂の途中から見えた教会の風景もまた、素敵でしたが、レストランに上り切ってしまうと、もう、教会は見えず、ちょっとガッカリ。
レストランはかなり大きく、多分、この辺りの人々が洗礼式などのイベントの集まりに使うのでしょう。
私達はテラス席に落ち着きました。
まずは前菜。
Antipasto di Bottarga をシェアしました。
ボッタルガはリボン状に削ってあり、これがサラダの上に乗っかっていました。
そして、その上に粉状のボッタルガがかかっています。
イタリアでは珍しく、トーストとバターが付いてきました。
私はメインにCalamaro Agliata。
イカに、にんにくソースがかかっているものですが、にんにくはそれほど強くなく、オレンジ色のトマトソースの味がなんとなく、懐かしさを感じさせました。
イカは揚げてあったので、けっこう、リッチです。
夫は珍しく、Fritto Misto(揚げ物ミックス)。
イカ、エビ、クルマエビなどが揚げてあってなかなか美味しそうです。
ハウスワイン半リットル、レモン・シャーベットのデザート、ミルト酒、コーヒーを含め、全部で€65(8000円強)とリーズナブルでした。
ちょうど食べ終わった時に、タクシーのお迎えが。
帰りの道中、私達がロンドンに住んでいると言うと、運転手が、ロンドンで郵便局に勤めていた友人がいると言います。
その人は、子育てのためにはサルディニアの方が環境が良いという理由で故郷に戻って来たのですが、ロンドンの家を売った資金で、こちらに家だけでなく、タクシー・ビジネスを買い取ったという話。
それほどに物価の差があるということですね。
サッサリでは、町の中心である Piazza d’Italia で降ろしてもらいました。
広々とした広場で、荘厳な建物もあるのですが、なにしろ人がいなくて閑散としています。
運転手によると、この週末は「夏の最後の週末」ということで、サッサリ住民は皆、海に行ってしまっているという話でした。
広場をぐるっと歩いた後、午前に見た大聖堂の中に入ってみようか、と行ってみたのでしたが、午後5時まで閉まっているという表示。
午前のうちに入っておけばよかった・・・。
もう一軒、運転手に薦められた、バスステーション近くのサンタ・マリア教会にも行ってみましたが、案の定、こちらも閉まっていました。
滞在していたアルゲーロの町に行くバスは、5時半のしかなく、特に行くところもなかったので、喫茶店で時間をつぶした次第。
歩き回って気づいたことは、サッサリの町には黒人が多いということです。
しかも肌の色が本当にまっ黒の人々です。
都会で、風呂敷を広げて品物を売っているようなタイプの人達が、ここでは生活しているらしい風情でした。
というわけで、アルゲーロ滞在初期に出会ったタクシーの女性運転手に「サッサリにも行ってみたいと思う」と言った時に、「何のために?何もないわよ」と言われたのでしたが、その通り。
サッカルジャ教会は行く価値十分ですが、サッサリはどうでもよかった感じです。
でも行ってみなくては分からないものですからねー。