【2007年9月】フランスのコルシカ島でのウォーキング・ツアー、翌日はバラーニュ地方の村々を巡るウォーキングでした。
滞在していたカルヴィから二両編成の列車で Ile Rousse へ。
ガイドブックによると、この町は魅力的なリゾート地らしいですが、そこはウォーキングツアー、わき目も振らずに町を通り過ぎ、山に登り始めました。
その町がはるか遠くに小さく見えるほどに延々と登ります。
わざわざこの為に買った杖を使って。
旅程表によると、高低差は500メートルあったようです。
とっても辛いのですが、ツアー仲間の人々としゃべっていると結構、気がまぎれました。
IBMに勤めている人、ユニリーバを退職した人、セカンドハンドの衣料品店を運営している人、農家のまとめ役の仕事を退職した人に加え、精神科医もいました。
私を除いて、皆さん、英国籍の人々だったようです。
感じの良い人ばかりで、そういう意味では気楽なツアーでした(団体の場合、ツアーの面々によって旅の印象が大きく左右されるものです)。
この日は天気も良く、山の斜面に点在する村々の景色がご褒美。
こうしたウォーキングでは、身軽でいることが大切なので、一眼レフはホテルに残し、軽いコンデジを持ち歩きました。
本当は立ち止まって、あちらこちら、もっと撮りたかったのですが、人々がどんどん歩くので、ゆっくりしていられません。
写真を撮っているのは私ぐらいなものですから。
山に登り切ったところが目的地というわけではなく、ここからさらに上ったり下ったりしながら、歩き続けます。
Sant’ Antonio という丘の上を包むように成り立っている村で一休み。
ここは標高550メートルあります。
ガイドブックにも載っているアントニーニという店でフレッシュなレモンジュースを飲みながら、持参のサンドイッチを食べました。
可愛らしい村で、もうちょっとここでゆっくりしたかったのですが、ウォーカーたちは先を急ぎます。
Cateriという村も通り過ぎました。
この辺りで背中に十字があるロバを見かけました。
仲間の人の説明によると、馬とロバの掛け合わせであるラバは、重荷を背負わされると、最後に反発するけれど、背中に十字を背負ったロバは、最後まで従順に重荷を背負い続けるのだとか。
そんなおしゃべりをしながら、たらたら歩く分には平気なのですが、最後の上り坂が厳しく、もはや声も出ませんでした。
リーダーのジョンが私の様子を見て、「こりゃ駄目だ」と思ったようで、私と友達を連れて近道を通って、集合場所に下りました。
私自身はそこまで参っていたつもりがなかったので、ちょっと心外でしたが、ありがたく近道を通って下山しました。
年配の人が多いこのグループの中では、私は若者だったので、何だか気恥ずかしかったですが。
おかげで、途中、Lumio という名前のこれまた可愛らしい村を通ることができました。
ちなみに、ガイドブックによると、このバラーニュ地方は焼き物とか刃物作りなどの手工芸で有名なところだそうで、そういった手工芸の工房を巡るルートもあるのだそうです。
いつか、巡ってみたいものです。