【2021年12月】ポルトガルのエヴォラで、美しい骨のチャペルを見学した後は、ランチの時間です。
夫がネットで目を付けていたレストランを目指して、雨の中を歩きました。
エヴォラは10年ぶりです。
白い壁に黄色い縁取りのある家が多い街並みで、なかなか絵になる光景。
懐かしい気分になった半面、雨で全体がくすんでいるうえ、傘のせいで写真が撮りにくいのでフラストレーションがたまりました。
ようやく目指したレストランの前に着いたのですが、なんと、閉まっていたのです。
立ち止まって検索しなおすにも、雨なので落ち着けません。
少し歩いて、たまたま、ふと見た脇道にレストランのサインが見えました。
San Domingos という名前です。
行ってみたら、良い感じのレストラン。
どうも、人気のある店のようで混んでいましたが、ウエイターが、予約席として空けてあったテーブルに我々を座らせてくれました。
ラッキー。
私達の後から来た人々は断られていましたから。
この感じの良いおじさんウエイターが自信を持って薦めた牛肉の煮込みと、この地方の名産の豚肉とアサリの煮込みを注文して、二人で分けて食べました。
前菜は勝手に出てきたチーズと、小魚のオイル漬け。
ポルトガルのレストランでは何も言わずに、その日の前菜が運ばれてくることが多いです。
「良かったら食べてください」という意図のようですが、目の前に出されると、食べてしまいますよねー。
小魚の方は、お節料理にでも含まれていそうな和食のようでもあり、美味しかったです。
メインに頼んだ二品は、どちらもたっぷりとリッチなお料理。
さすがに推薦されただけあって、牛肉は良いお味でしたが、ポークとアサリは、この組み合わせの必然性が不明でした。
そして、10年前にこの地方を旅行した時にもそう思った記憶が蘇ってきました。
ポークが良質で、美味しかったですけれど。
デザートは、卵やミルクなどをごちゃごちゃっと混ぜたらしいモノで、重めのお菓子でした。
度数が14・5%あった地元の赤ワインは、私達の好みにぴったり。
これだけ食べて、満足して、お勘定は€60.10(約8200円)と、とてもリーズナブル。
お支払いを終わった後、夫が地元のリキュールについて読んだことを思い出し、ウエイターに尋ねてみたら、持ってきて飲ませてくれました。
ミント味なのかな、さっぱりしていて、いかにもディジェスティーボ(消化を助ける食後酒)。
度数は18%と、高くありませんでした。
この分はサービスだと言うので、チップとしていくらかコインを残して出てきました。
暗い雨のエヴォラで、ぴかっと光る良い体験でした。