処方を間違えた医師に養育費負担の判決

【2014年6月】イタリアのミラノ裁判所はこのほど、避妊薬の代わりにホルモン剤を処方した医師に、生まれた子供の養育費一部負担を申し渡した。

ミラノに住む女性は2008年、夫の失業と病気が重なったため、出産の時期ではないと判断し、この医師に避妊薬の処方を求めた。

しかし医師は誤って、更年期障害を和らげるホルモン剤を処方。

女性はすぐに妊娠した。

女性は中絶をよしとしない信条だったため、2009年に子供を出産し、医師を訴えた。

裁判官は、この医師の責任は重いとして、この家族に、子供が成人するまでの20年間、月々400ユーロ(約5万2000円)を支払うことを命じ、裁判費用の16000ユーロも医師の負担とした。

くだんの医師は、これらの費用を保険でまかなおうと試みたが、自らの誤りによる障害であるため保険も下りず、不承不承の「足長おじさん」に甘んじることとなった。

イタリアの有力紙コリエレ・デッラ・セーラが伝えた。

原文は こちらです。