曾おじいちゃんの酒蔵

曾おじいちゃんの酒蔵

【2016年5月】ブラチスラバから郊外へのツアーの最後は、ワイナリーでした。モドラという小カルパチア・ワインロードの町にある Pivnica u pradeda という醸造所です。この名前、訳すと「曾おじいちゃんのワイン蔵」。今の持ち主、ミカル・ペトリクさんの曽祖父が、第二次大戦後にここを買い取ってワイン事業を始めましたが、まもなく共産主義体制となり、不動産はあえなく没収されました。1989年の民主化を経て、1990年代になって資産は元の持ち主に返還。ひ孫であるペトリクさんが、曽祖父の意志を次いで、ワイン事業を再開させたのだそうです。チーズやサラミなど、かなり立派なおつまみとともに、白ワイン4種、ロゼ1種、赤2種と、たっぷり試飲させてくれました。なかなか美味しかったです。特に気に入った白ワイン三種を買って送ってもらうことにしました。ところが、ペトリクさん、商売っ気が足りなく、海外への輸送の知識がありません。調べて知らせるというので夫が名刺を残しましたが、その後、なしのつぶてです。