【2022年1月】ポルトガルのポルトでの翌日は、どんより曇って寒い日でした。
ポルトガル滞在中にお馴染みになったスーパーのPingo Doce に行く途中、道筋の近所に有名なマジェスティック・カフェがあるのが分かったので、寄ってみることにしました。
うーん、確かにゴージャス。
入口に門番(?)が立っていて、ワクチン証明がチェックされました。
入ってみると、細長い空間ですが、両壁が鏡になっているため、広々と感じられます。
鏡のほか、古めかしいレザーのソファや、漆喰の天井からぶら下がるアールヌーボー風の電燈などが雰囲気を盛り上げています。
そして、働く人々のきちっとした態度と白黒の服装。
なかなか重厚なイメージで、スーパーに行く途中に立ち寄れるような軽い雰囲気ではありませんでした。
調べてみたら、歴史はそーれほど古いわけではなく、最初にオープンしたは1922年の12月だそうです。
俳優やアーティストなどのたまり場となったようですが、1980年代には衰退。
1992年にはいったん店を閉じたそうです。
その2年後の1994年7月に昔の姿を取り戻して再オープンしたとサイトに書いてあります。
こんなゴージャスなカフェですから、お値段もゴージャス。
私達はアールグレイを飲んだのでしたが、一杯€5(約690円)もしました。
ところで、ここが有名になった理由の一つが、またまた「ハリー・ポッター」がらみです。
作者のJKローリングが、ポルトに住んでいたころ、このカフェで「ハリー・ポッター」の第一作目を書いたのだそうです。
無名だった彼女、こんな気取った店に長々と居座れたのかな。
本当だとしたら、よほど、心臓に毛が生えている人なのでしょうねー。
このカフェは、R. de Santa Caterina という歩行者天国のショッピング街にあります。
この道そのものは、そんなに気取っていなくて、庶民向けの商店街でした。
さて、ここを出て、目的地のスーパーへ。
この日はイカを買ったのですが、その魚介類売り場の係の人の写真が、マリサさんという名前入りで、売り場の壁に大きく掲げられていました。
責任を持って、誇り高く働けるようになのかな。
そのマリサさん、イカを丁寧に、一つ一つ開いてくれました。