【2019年12月】熊本市郊外まで遠足した日の晩は、ホテルの人に紹介された「御縁」という郷土料理を出す居酒屋へ行きました。
ホテルのすぐ近所の繁華街にある店です。
この店は用意周到で、お客に配るメニューが日航ホテルにも配られていました。
そして、そのメニューの数が膨大。
その中で目に付いたのは、「一文字のぐるぐる」というメニューです。
特にこの店のオリジナルというわけでなく、熊本の郷土料理として定着しているものだとのこと。
何かというと、「一文字」という名のネギに似た野菜を茹でて、青い葉の部分を鱗茎にぐるぐる巻きつけたもので、酢味噌に付けて食べる家庭料理なのだそうです。
お店でさっそく食べてみましたが、あっさりと美味しかったです。
熊本の地元グルメといえば、その他、馬刺しがありますが、ちょっとお腹が心配だったので、馬刺しでなく、馬肉のステーキにしてみました。
全くクセがなく、さっぱりした味わいでした。
もう一つ、珍しかったのは、天草大王という地鶏です。
鶏肉というけれど、見た目がポークのよう。
溶岩焼きと炭火焼の両方で食べたのですが、しっかりした味で美味しかったです。
興味があったのでネットで調べてみたら、天草大王とは、かつて天草で飼育されていた、最大で丈が90センチ、重さが7キロ近くにもなる大きな鶏。
昭和に入って、いったん絶滅したのですが、熊本県農業研究センターが10年かけて復元に取り組み、2000年にようやく成功したのだそうです。
今も熊本県だけで飼育されていて、いろいろな条件を満たして2004年に地鶏として認定されたと書いてあります。
貴重な鶏肉なのですね。
全ての部位を無駄なく使えるとのことで、この店では、ほかにタタキとか、汁物などでも天草大王を提供していました。
私達はその他、様々な串焼きなども食べて、もうはちきれそう。
お酒は熊本の地酒など4種を飲み比べました。
ホテルの人に予約してもらって行ったのですが、私達は直接、カウンター席に通されたので、店の造りはよくわかりませんでしたが、全く気取っていない気安い雰囲気の店でした。
メニューには、阿蘇の赤牛の料理や、「タイピーエン」という中華風の熊本料理もあったので、次に熊本に行く機会があったら、この辺りを攻めたいと思います。