気をつけて!

気をつけて!

【2012年6月】シチリアカターニア空港から町の中心まではタクシーでほんの10分ほどです。

タクシーに乗る際に値段を聞いたところ「メーターがあるから」と言われました。

それで安心して乗り込んだのですが、メーターがものすごい速度で上がり、結局、たった10分そこらで30ユーロもしました。

次にカターニアから港町のミラッツォまで、事前に予約してあったバスに乗りました。

着いたときに運転手から島への船の切符を買うようにと指示されていたので、そうしたのですが、50ユーロ紙幣を出したところ、彼は私の財布を見て「38ユーロだから、20ユーロ紙幣二枚のほうが良い」と言いました。

言われるままにさらに20ユーロ二枚渡したのですが、おつりとしてたった2ユーロしか出しません。

それで50ユーロ札返してくれ、と主張したのですが、「え、返したでしょ」と言うのです。

それでも食い下がったら、のらりくらりと自分の手に握った札束を数え始めました。

もう船の出る時間です。

こっちがはらはらしているのを知って、こういう手を使ったのですね。

結果的には私たちのほうが粘り勝ちしましたけれど。

カターニアの街中では殴り合いの喧嘩を見ました。

すごい勢いで一方が、そこに出店していた無関係の人の台をひっくり返して、商品が地面に散らかったのですが、その人は文句も言わず、後からひとつひとつ商品を拾っていました。

ここで文句を言うと、危害が加えられることを知っていたのでしょう。

後から、「喧嘩を見たら、できるだけ離れたほうが良い。銃を持っている可能性もあるから」と言われました。

シチリアといえば、マフィアですものねーー。