【2024年12月】年末年始を過ごした南イタリアのソレントでは、例によってエアビーアンドビーに泊まりました。
鉄道駅の目の前と言ってよいほどの便利な立地にあるアパートの5階です。
リビングルーム、ベッドルーム、バスルームと並び、突き当りにダイニングキッチンがある造りで、小ぎれいで広さも十分でした。
キッチンもちゃんと使える、「住めるエアビー」です。
オーナーの計らいで、冷蔵庫にはリモンチェッロが一本、提供されてありましたし。
結局、これまで私たちが体験した、形だけの「住めないエアビー」は、イタリアのセレーニョ、ポルトガルのリスボンとポルトの3軒だけ。
状況が改善しているのかな。
というわけで、かなり満足度の高い宿ではありましたが、オーナーと顔を合わせることはありませんでした。
その代わり、オーナーから、ちくちくと要求が来ました。
というのも、暖かさを求めて訪れたソレントでしたが、寒かったのです。
そのため、屋内の暖房を常に付けた状態にしておいたのですが、オーナーはこれが不満でした。
というのも、このアパート、都市ガスが引かれておらず、プロパンガスだったのですよ!
年末年始で営業日が少ない中、ガスボンベを2度支給されることとなったのですが、そのアレンジのせいで私たちの行動が不自由になりました。
ある日の朝などは、ボンベが届くまで、暖房もお湯もないままで過ごさなければなりませんでした。
そのうえ、オーナーがボンベ3本までは無料だが、その後は有料だと言い出す始末。
そんなことは、エアビーの案内に書かれていません。
室内の気温の心地よさは、人によるもので、お客が心地よいように計らうのがオーナーの心構えの基本ではないでしょうか。
このケチな姿勢が、このエアビーの印象を暗転させた次第です。
ホリデーから戻った後、ソレントのあるカンパニア州出身の知り合いにこの話をしたのですが、驚いたことに、彼女によると、この地方の人々は皆、こうなのだとか。
彼女の親戚も、「寒い時に暖房をつけず、家の中でコートを着ていることがある」と話していました。
これまた、ところ変われば品変わるの一例ですね。