【2021年11月】スペインのセビリアにある「黄金の塔」付近で地図を見たら、スペイン広場までもあと少しだとわかり、そちらへ歩いて行くことにしました。
スペイン広場は、10年ほど前にこの町を訪れた時、とても気に入って、2度行ったところです。
その道中の道幅は広く、それに比例して建物も大きく堂々としています。
何か重要な建物だろうと思われるものがたくさんあり、それぞれ装飾が凝っていました。
スペイン人は装飾好きだなあー。
建物が大きかったので、道のりが遠く感じましたが、やってきましたスペイン広場。
1929年のイベロ・アメリカ博覧会のために作られた広場だそうで、作者はアニバル・ゴンザレス。
私達が数日前に行ったオスナの闘牛場も作ったスペインの建築家です。
5万平方メートルもある大きな広場で、ムデハル様式が取り入れられているそうです。
タイルでスペイン各県の歴史的なできごとを表した壁があったり、舟を漕げる人工の運河があったりします。
前回来た時には、人がまばらだった記憶があったのですが、今回は観光客で溢れていました。
それでもこのコロナの時勢、東洋人の観光客はほとんどいないわけで、コロナが始まる前は、きっともっとすごかったことでしょう。
ここで私達は大きなボーナスをもらいました。
というのも、建物の正面部分で、フラメンコを実演していたのです。
今回は「密」になるからと、フラメンコ会場へは行かないことに決めていたので、これは嬉しい驚き。
男性のギタリストとパーカッション奏者、女性の歌手とダンサー3人という構成でした。
いつからやっていたのか分かりませんが、私達が行った時にはすでに盛り上がっていました。
ダンサーは、きれいなスペイン人らしい顔立ちで、背が高い人、情熱的でセクシーな、やや中東系の雰囲気の人、細面ながらしっかりした脚で、見事な足技を見せる人の3人で、3人3様。
上手下手の判断はできませんが、素人目には十分、プロの踊りで、素晴らしかったです。
大道芸なので、かごにお金を集めていましたが、本当に好きでやっているという感じが伝わりました。
私達もかごにコインを入れましたが、たったそれだけで、これが見られて本当にラッキー。
かなり居座って、写真をたくさん撮りましたが、残念ながら、だんだん暗くなり、よく見えなくなってきたので、そこを離れました。
踊りをやめる気配はなく、パフォーマンスはまだまだ続いていましたが。
暗くなってからのスペイン広場も味わいがあります。
噴水がライトアップされ、街灯が立ち並ぶ様子も絵になりました。