【2022年4月】今年のイースターは、ブルガリアに行きました。
私達は、イースター休暇には、正教の国へ旅行することに決めています。
というのも、正教はイースターの時期が西欧とはずれているので、お祭りなどで着飾っていない普段の姿が見られるからです。
イスラム教や仏教などの国でも構わないわけですが・・・
というわけで、久々に朝4時起きで出かけました。
意外とフライトが満席。
皆、イースターを実家で過ごすブルガリア人かなと思ったのですが、後ろの席の子連れ客が「パパが買った山の家に行くのよ」と子供に説明していたところを見ると、ブルガリアに別荘を持っている英国人もいるようです。
ロンドンのヒースロー空港から2時間40分で首都ソフィアに到着。
ブルガリアも英国と同様、すでにコロナは過去のものとされているようで、何も入国規制はありません。
パスポート管理官が「コンニチワ」「オ元気デスカ」と日本語で声をかけてきたのは良かったのですが、目が笑っていなかったのが気になりました。
私達は、ここから直接、ソフィアから南東に145キロほど行ったところにあるこの国の第二の都市、プロヴディフに行く予定です。
前日にプロヴディフのホテルの人にシャトルのお迎えを頼んでおいたので、きょろきょろ探しましたがいません。
ホテルに電話してみたら、「ほんの1時間前にメールを見たので、アレンジできなかった」とのこと。
私はとっさに、タクシーでバスステーションへ行き、バスでプロヴディフへ行くことを考えたのですが、夫の頭はすっかりタクシーで行くつもりになっていた様子。
それで私も「まあ、朝も早かったことだし、ちょっと贅沢するか」という気になり、タクシーに乗ることにしました。
客引きしていた怪しげな人が、正規のタクシー会社のカードをぶら下げていたので、ついて行ったら、とてつもなく高い料金表を見せられました。
一端、断ったのですが、食いつかれて、あれこれやり取りした結果、170レフ(12000円余り)で交渉成立。
そもそものシャトルのお値段が85ユーロ(約12000円)だったので、納得したわけです。
ところが、乗って動き出した後に、この運転手がさらに「30レフのチップをくれ」と言い出したので、私は「降りる!」と怒ったのですが、変な所に連れていかれても困ると考えた夫が、さらに交渉し、結局180レフということになりました。
1時間半余りで、プロヴディフに到着。
厚かましい割に気が弱いのか、この運転手、高速道路に入る前に3回十字を切っていました。
その昔、初めてジョージアに行った時の運転手が、軍用道路で、曲がり角に差し掛かる度に十字を切っていたのを思い出しました。
プロヴディフのホテル前で降りる段階になって、運転手が「おつりがない」と最後までぼったくろうという姿勢を見せましたが、ホテルに入って両替してもらい、180レフぴったりを支払いました。
この運転手、誰かに似ているなとずっと思っていたのですが、降りる寸前に、はたと「西郷隆盛だ」と気づいた次第。
ブルガリア入りして最初に出会ったのが、この人だったのは非常に残念ですが、その後の旅で会った人は皆、良い人ばかり。
実際、通常の私達の旅行と異なり、人との出会いに面白みを感じた旅となりました。