ちょっとだけ、青森県へ

ちょっとだけ、青森県へ

【2017年4月】家族と一緒の北国への小旅行、二日目は岩手県から青森県に入りました。

と言っても、八戸市に入って海岸の景色を眺めただけで、あとは宿へまっしぐら。

この旅行の旅程を組んでくれた妹夫婦によると、宿そのものが面白いという話でした。

かなり長いドライブの末、たどり着いたのは、三沢市にある「青森屋という宿

妹によると、「星野リゾート」というトレンディで高級感のある旅館チェーンに属する宿なのだとか。

ちょっとサイトを覗いてみたら、このチェーンは、長野県の軽井沢に本社を置いていて、経営不振のリゾート施設や旅館を買い取って再生させるのが得意なのだそうです。

「旅は魔法」がこの会社の合言葉で、意味するところは、旅行は、世界中の人々と友達づきあいする第一歩で、ひいては、世界平和にもつながるということらしいです。

なかなか良いことを言うじゃありませんか。

もちろん、旅先で嫌な目に合うと、逆効果になることもあるんですけどね。

私達が泊まった「青森屋」はチェーンの中では特異な存在で、部屋や施設にはそれほど高級感はありません。

部屋は二間続きで広々していましたが。

ここの特徴は、お祭りをテーマにした娯楽主体の宿だということです。

例えば、夕食は劇場のように薄暗くて広大な食堂で食べ、食べ終わったころに、青森県の祭りのさわりを演じるショーが始まります。

ショーが主体なので、正直なところ、食事そのものは二の次の内容でした。

スペインのフラメンコショーとか、トルコのカッパドキアのショーとかと似たようなものです。

一番、盛り上がったのは、青森市のねぶた祭りの紹介で、山車が少しばかり、平土間を練り歩きました。

「らっせらー」という変わった掛け声とともに跳人と呼ばれる女の子たちが踊ります。

ショーの後には、出演者と一緒に写真撮影するというプログラムまでありました。

食堂の外にもステージがあって、三味線の演奏などのショー。

大きなショップや、地酒を飲ませるバー、朝食の部屋も、ふつうの旅館とは大きく違っていて、面白いのではありますが、年配の母にはうるさ過ぎたようで、食事の途中でさっさと部屋に引き上げていました。

確かに、ここは若者向けですね。

庭にもいろいろな施設があって、もっと早く着いて、施設を利用し、イベントに参加できたら、楽しかったかもしれません。

青森県は結局、ここに泊まっただけで、翌日はもう、岩手県へ戻りました。

今度、じっくり旅してみたいと思います。

特に、宿の売店で見かけた「こぎん刺しのグッズにはとても惹かれたので、次はこぎん刺しが生まれた津軽地方に行きたいなと思いました。