【2021年9月】今回のイタリアでは、民間の高速列車、イタロに乗りました。
これはいつ以来かとざっと調べたら、2013年の春以来。
イタロが開通したのは2012年なので、当時はまだ新しかったのですが、今はすっかり地元の足として根付いている様子です。
この移動を念頭に、その前の晩はミラノ中央駅のそばのSpice Hotel に泊まりました。
新しいホテルだったようで、リナーテ空港から乗ったタクシーの運転手も知りませんでした。
このホテルのあるvia Vitruvio という通りは、いまいち、ガラが良くない通りで、以前は怪しげな売春宿が並んでいたところだと夫が言っていましたが、今は再開発されている様子です。
このホテル、新しいのは良いのですが、コンクリートの打ちっぱなしで、部屋もロビーも灰色。
以前、ジョージアのトビリシで泊まったホテルもこんな風でしたが、今回の私達の部屋は小さくて窓もなく、トビリシのホテル以上に牢獄風でした。
とはいえ、ホテルらしいホテルに泊まるのも久しぶり。
このところ、エアビーアンドビーを使うことが多かったですから。
着いたのが遅かったので、この日は寝るだけ。
翌朝は、すぐ隣のカフェで朝食です。
このカフェは昔からよく行ったカフェで、日本の家族も連れて行ったことがあります。
少し年を取った見覚えのあるバリスタが変わりなく働いているのを見て、うれしい気分になりました。
私はここの小さいビニェがお気に入りで、今回もこれを2つ食べて朝食としました。
それとカプチーノ。
ロンドンでもカプチーノは飲むのですが、ここのは大きすぎず熱すぎず、クリーミーで、これぞ本場のカプチーノだとありがたみをひしひしと感じたことでした。
一旦ホテルに戻って、荷物をまとめて外に出てみたら、なんと、大嵐。
ここから中央駅までは50メートルもあるか否かという距離なのですが、傘を差していてもぐしょぬれになりました。
この雨のせいでトリノから来たイタロも10分遅れ。
てかてか光った車体は良いのですが、座席は飛行機ぐらい狭かったです。
でも英国と異なり、乗客は皆、マスクをしていて、安心感がありました。
途中、車窓から、とても大きな稲妻がくっきり見えました。
私の大好きなアウトレット、フィデンツァの近所でした。
列車は、モダンなレッジョ・エミリア駅にも停まり、そして2時間後、予定時間より少し早く、私達の目的地、フィレンツェのサンタ・マリア・ノベッラ駅に到着しました。
出発の遅れを挽回したようです。
ちなみに、車内でグリーン・パス(ワクチン証明)の検査があったのですが、検査員は、私達が降りるまでに10号車の我々の席には回ってきませんでした。