【2021年9月】イタリアのロンバルディア州にあるセレーニョという町は、ミラノから北に30キロほどのところにあり、ミラノとコモの町のちょうど真ん中あたりです。
私達は、この町のエアビーアンドビーを借りて、2週間、過ごしました。
特に何があるわけでもない、小さい町ですが、いろいろと用事を済ませるのに便利なところだったのです。
ここのエアビーは、これまでの中で一番、モダンで気取っていました。
入るとすぐ、ダイニングキッチンとリビングルームが一体化した、広々とした空間。
ここを過ぎると、右側にバスルームがあり、その先がベッドルームです。
すべて、極力、色を抑えた無機質なイメージの内装。
人が長年、住み込んだ跡が如実に感じられたエディンバラのエアビーと正反対で、まるでモデルルームのようでした。
そして、一番、変だったのは、ベッドルームのベッドの足元に何と、バスタブがあるのです。
なぜ? 何のために?と疑問が渦巻くのでしたが、そういえば、何年も前、ギリシャのサントリーニ島で泊ったホテルの部屋も、ベッドがあるオープンスペースの中にお風呂がありましたっけ。
バスルームにはちゃんとシャワー室があるので、今回、このエアビーでバスタブに浸かることはありませんでした。
使える鏡がないなど、最初は何だか使い勝手の悪いエアビーだと感じましたが、2週間もいれば慣れるものです。
ある程度、家具を動かして、私達が日中、仕事をしたり、エクササイズをしたりしやすいようにしました。
ロケーションは抜群で、セレーニョのまさに中心。
階下にはパン屋さんがあったし、数軒先にはMaremioという名前の魚介類のファーストフード屋さんがありました。
初日はかなり遅く着いたので、夫がこのMaremioから簡単な食事を買ってきて夕食としましたが、数日後には、この店に入ってみました。
まだ開店したばかりのレストランで、コモに1号店のあるチェーン店だそうです。
この時には、ポケと呼ぶ丼ぶりに、ご飯やトッピングを自分で選ぶ形のものを食べました。
私達には珍しかったですが、後で若い人に聞いたら、最近、流行りだそうですね。
私は白いご飯に、タコとツナとエビを選び、「ゴマ・ワカメ」というモノや枝豆、ズッキーニを加え、ソースを醤油にしたら、なんちゃって和食になり、それなりに美味しかったです。
夫は黒いお米に、ソースをマヨネーズにしたので、何やら奇妙な丼ぶりになっていました。
このポケのほかに、バーガー、タコスでも具を選べるようでした。