【2021年12月】ポルトガルのリスボンにあるエル・コルテ・イングレス百貨店を覗いた後、そこから地下鉄に乗ってみることにしました。
リスボンの地下鉄は初めて。
控えめなメトロのマークがありました。
まず、€0.5でカードを買い、そこに運賃を入金する形で、切符そのものは売られていませんでした。
夫がネットで見つけたカラフルな駅、Olaias がそこから3つ目だったので、行ってみることに。
地下鉄のシートがお国柄を表すコルク調でした。
Olaiasは、確かにカラフルで楽しい駅です。
あんまり人がいなかったので、アートの展示会場みたいな雰囲気。
たくさん写真が撮れました。
エスカレーターに乗って地上階に出ようとしたその時、事件は起こりました。
夫が振り返って、携帯で私の写真を撮ろうとしたときに、エスカレーターが終わり、バランスを崩して倒れ込んでしまったのです。
そもそもこの日、彼は腰が痛いと言って、一眼レフを持たず、携帯電話で写真を撮っていました。
どうも打ち方がひどかったようで、しばらく階段に腰かけて様子見。
本人は「大丈夫」と言っていたので、私だけ、外に出て辺りの様子を見まわしました。
新興住宅地といった風情で、大きなアパートが建ち並ぶところで、特に見るべきものはないようでした。
戻ってみると、まだ痛がっていて、ズボンの上からでも、腰が腫れているのが分かるほど。
「林檎のように」(夫)腫れているようです。
歩けなくはなかったので、ゆっくり町の中心に戻り、薬局に行って相談してみました。
念のため、医者に見せた方が良いということだったので、タクシーで救急病院へ。
リスボンの救急病院は2度目です。
2019年にリスボンを訪れた時にも、夫がふくらはぎに肉離れを起こして、病院へ行ったのでした。
その時は、古色蒼然とした病院だったのですが、その後、新調したらしく、今回の病院はピカピカ。
入口に人々が並んでいたので、そこに立ちましたが、それはコロナ検査の列で、係の人がすぐ、中に入るよう誘導してくれました。
前回も今回も、リスボンの病院の人々は皆、英語を話し、とても親切です。
番号票を引いて順番を待ち、レセプション→審査室→診察、と前回と同じ流れでした。
たんびたんび待たされますが、苦痛なほどでもなく、医者に辿り着きました。
ちょっとおかしい医者で、夫に「my friend」を連発していましたが、触診の末、すぐにレントゲンを3方向から撮ってくれて、骨に異常がないことが確かめられました。
ほっ。
英国では救急病院に行っても、すげなく扱われることが多いため、ここの対応には本当に感謝しました。
ちなみに、夫とポルトガルはとことん相性が合わないようです。
前回の肉離れ以前に、ずっと収まっていた喘息が再発したのもポルトガルでしたし、スーツケースが壊れたのもしかり。
今回は、この日の朝にパソコンが不具合を起こしただけなく、夫が腰かけたエアビーの椅子の一つが壊れました。
こんな具合なので、いつもは晴れ男の夫の力が発揮できず、天気も毎日、どんより。
さすがに「しばらくはポルトガルに来るのはやめようか」と弱音を吐いていた夫でしたが、この日の終わりには、「やっぱりポルトガルは好きだ。何と言っても、人々が良い」と言っていました。
片思いなのかも。