
【2026年7月】南イタリア、プーリア州のレッチェでの教会巡りの続きです。
大聖堂の次に行ったのは、15世紀からの歴史があるサンタ・キアラ教会。

まずは、教会内の彫刻が細かくて凝っているのに驚かされました。
こういう細かい彫刻は、使っていた石の特徴によるもの。
というのも、レッチェ産の石灰岩、ピエトラ・レッチェ―ゼは、掘り出されてしばらくは、粘土を彫刻するように柔らかいのだそうです。
ただし、しばらくすると硬くなり彫れなくなるので、仕事が速い職人が求められたという話でした。
耐久性を高めるために、当時の職人は彫った後、牛乳を塗って石の表面を強固にしたと言われているそうです。
それから驚いたのは天井です。
一見、木製に見えるのですが、これは何と、紙でできているのですって。

この辺りでは、儀式の際に聖人像を掲げて練り歩くイベントが4日間も続き、木製だと重いので、軽い紙で像を作る技術が進んだそうです。
これをカルタペスタと言い、古紙、水、小麦粉を使った糊だけでできていて、安く上がったのも利点。
ガイドさんは、教会内の像をいくつか指し示し、「これも紙ですよ」。
塗料や金箔のおかげで、立派な木製の像に見えます。
そういえば、街中にもカルタぺスタの工房や土産物店が並んでいます。
今に受け継がれた技術だということですね。

この教会から次へ行く途中に見かけた、ベランダに飾られていた物はケイパーの花だそう。
この町ではケイパーの花が幸運の象徴とされていて、贈り物とされるという説明がありました。
私たちが泊まっているエアビーにも一つあります。
行ったのは聖マッテオ教会。
こちらは、かつて豪華だった天井が落ちたために、天井はそっけない姿でした。
ただ、主祭壇や周りの彫刻は素晴らしく、特に表情豊かな天使の顔が印象的でした。

最後に行ったのは、この町の象徴ともいえるサンタ・クローチェ聖堂。
16世紀半ばから150年ほどかけて建てた教会で、1695年に完成したのだそうです。
「そりゃ、時間もかかるだろう」と思える豪華な外装。
これぞ、バロックです。
横に長い付随した建物は、女子修道院だったところで、今は市役所になっているそうです。
観光客が引きも切らないこんな所で働くのはどんなものでしょうね。

「中も素敵よ」とガイドさんに促されて入ったのでしたが、中には外観ほどの驚きはありませんでした。
ただ、薄ピンク色の円柱が並んだチャペルは素晴らしく、バロックの最高傑作と言われているというのも納得できました。
今回ツアーで入った4つの教会はすべて有料だそうで、入る際にいちいちツアーの切符を見せる必要がありました。
教会もちゃっかりしています。
ただ、お祈りや、ミサに参列するために入る時には無料だそう。
その際はもちろん、写真を撮るなどもってのほかだそうです。