【2021年11月】スペインのアンダルシア地方にある町、オスナの観光名所として最初に挙げられるのは、コレジャータ・デ・オスナという教会でしょう。
いまいち、未熟だった観光案内所の人も、ここに関しては、誇らしげでした。
丘の上に堂々とそびえています。
外観はあっさりしていますが、中は絢爛豪華。
16世紀の建物だそうです。
入るのに一人5ユーロ。
案内の人が付くのですが、スペイン語のみです。
英語のパンフレットがもらえますし、時々、英語で補足してくれました。
代々のオスナ公爵が葬られているチャペルが一番の目玉。
金色の低い天井などの装飾が豪華な部屋でした。
それから、スペインや南米で見られるマネキン風の聖像についての説明もありました。
金色の上に黒を塗り、黒い部分を削ることで模様を描くという話でしたが、どこかでもこんな色の出し方を教わった気がします。
新潟県の木彫堆朱だったかな。
特別展として、聖母マリアの夫、聖ヨセフを描いた像が並べられていました。
ここではガイドの女性が英語で説明してくれて、それによると、昔は年寄りに描かれていたヨセフがだんだん若く描かれるようになり、そして、キリストに似た風貌に描かれるようになったとか。
他人の子と知りながらキリストを立派に育てたあっぱれな人ではありますよね。
この教会の見学は、1時間半ほどもあり、少々疲れましたが、ふと見ると、目の前にもう一つの名所であるエンカルナシオン修道院が。
開いているはずの時間でしたが、扉が閉ざされていたので、ベルを鳴らしました。
しばらーくして、開けてくれたのはとても小さい修道女。
小柄な私が見下ろすほどの、本当に小さい人でした。
彼女の案内で、修道院内を見せてもらいました。
ただ、写真が撮れるところは限定的。
服を着替えさせるというマリア像やキリスト像が印象的でしたが、写真は撮れませんでした。
数年前、テネリフェ島で見たマリア像も服を着替えるという話だったなあ。
それから、パティオを囲むタイルが独特。
この地方によくある幾何学模様ではなく、世俗の暮らしを描いた色付きの絵画のタイルで、珍しいものらしかったです。
あんまりサービス精神のない修道女で、説明(スペイン語のみ)は機械的。
夫が聞きだしたところ、世間とは交わらないタイプの修道女で、現在、ここに14人が暮らしているという話でした。
最後にちゃっかりと、ビスケットの販売が。
ここで作っているそうで、5種類ぐらいある中から、レモン味とシナモン味のビスケットを買ってみました。
後で食べてみたら、この2種類の味の違いが全く、分かりませんでした。
販売が終わると、「今、何時かしら」と言っている風だったので、私の携帯を見せました。
6時近かったので、一緒に出てきて、外の門をしっかり閉めていました。