
【2025年12月】モロッコのフェズのメディナは、世界最大級の迷路状の旧市街なのだそうです。

そのほとんどがスーク(市場)になっているという印象です。
それぞれの売り物のセクションに分かれてはいるのですが、全体が混沌としています。
ガイドのハッサンと一緒だったから良いものの、我々だけだったら、一度入ったら出られなかっただろうと思います。
私が30年前に歩いたのも、たぶん、この辺りだったのでしょう。
でもロバだかミュールだかに出くわしたのは、1回だけでした。
ハッサンによると、今もロバは重要な運送手段であるそうですが。

染物街や銅製品街などを見学した後、今でも稼働している大学としては世界最古だという大学の門の中を覗きました。
スークの中に、突如、こうした重要な歴史的な建物があるのです。
この大学はアル・カラウィイーン大学で、859年の創設。
ギネスブックなどにも、世界最古だと記録されているそうです。
面白いことに、創設したのは、ファーティマ・アル・フィフリという女性だとのこと。
裕福な商人の娘で、受け継いだ遺産で人のためになることをしたいと思ってモスクを建設。

これがイスラム教の宗教学校としてだけでなく、数学や天文学なども教える教育機関に発展したそうです。
学生は机を並べず、絨毯の上に座り、椅子に座った教授を囲むようにして授業をするとの話でした。
今も稼働している大学ですから、私たち観光客は中には入れませんでした。
それから14世紀に始まり、1988年まで続いていたというマドラサ跡にも行きました。
ブー・イナーニーヤ・マドラサです。

今はマドラサの役目を終え、歴史的建造物として一般公開されていて、一人20ディルハム(340円ほど)で入れます。
中庭を囲む彫刻の豪華さが群を抜いていて圧巻。
2階の生徒たちの居住空間も見ましたが、牢屋のような狭さでした。
屋根やタイルの一部に使われている緑色は、イスラムの色なのだそうです。
充実したメディナ(≒スーク)歩きでしたが、狭い通りに地元民も観光客も大勢いたうえに、雨が降ったり止んだりで観光も一苦労。

30年前はロバをよけるのに苦労したメディナでしたが、今回は人にぶつからないように歩くのが精いっぱいでした。
本当はあちらこちらで立ち止まって、売ってる物を物色したかったのですが。。。