【2022年12月】スペイン西部の町、サフラで次に行ったのはアルカサルです。
アルカサルは城とか砦とかの意味で、我々のガイドブックには「城」と表現してありますが、壁に監視・銃撃するための穴があるため砦と言った方がふさわしいようです。
でも中はエレガントで、ルネサンス、ゴシック、ムデハルの各様式が混ざった作りになっているとのこと。
1437年に建て始められたという堂々とした建物で、フェリア公爵家の代々の住まいだったそうです。
町一番の歴史のある見どころなのですが、今はParador de Zafraというホテルです。
パラドールは歴史的建造物を改装した高級ホテルで、国営。
スペイン全国に100軒近くあるのだそうです。
主に、あまり知られていない市町村にあるとのことで、町おこし的な意味合いのあるホテルらしいです。
泊り客でないと中には入れない場合が多いのですが、ここは、バーで何か飲めばパティオの周りを見学できると私達が泊まったホテルの人が言っていました。
ほんとかな、と思ってレセプションに聞いてみたら、その通りで、結婚式場のようなパティオの反対側にあるバーに案内されました。
なかなか気が利いています。
バーには銀のフレームがある素敵な鏡が並んでいて、天井はムデハル様式でした。
私はここで赤ワインを一杯飲んで一休み。
夫はお腹が不調だったので紅茶でした。
そして、一般が歩けるところをぐるっと見学しました。
パティオの周りだけと聞いていましたが、階段を上って廊下を歩きまわっても、問題なかったです。
確かに広々としていて、重みがあり、調度品に歴史が感じられるホテルではありましたが、思ったよりあっさりしていました。
16~17世紀にオーストリア風に改装されたとどこかに書いてあったので、そのせいでしょうか。
前の年に泊まったオスナのホテルとか、その昔泊まったマルタのイムディーナのホテルやポルトガルのエヴォラのポサーダに匹敵するレベルだったと思います。
客室は見られなかったので、どんなに豪華なのか分かりませんが。
ちょっと調べてみたら、一泊€150ぐらいで泊れるようです。
でも、立地、サービスとも、€54で泊まれたPlaza Grandeのホテルで私達は十分満足でした。