【2021年11月】オスナというスペイン、アンダルシア地方の町にはタクシーがいません。
ホテルに荷物を取りに行き、タクシーで鉄道駅へ、と当たり前のように考えていた私達は、ホテルのレセプショニストにその事実を知らされ、愕然としました。
調べてみたら、人口は18000人ほどと、そこそこの規模の町なのです。
ホテルの人は申し訳なさそうに「旅行者が来る町なのだから、何とかしたいのですが」。
といって、ホテルのシャトルサービスがあるわけでもありません。
ここに来る旅行者は、車で移動する人がほとんどで、私達のように公共の交通機関を利用して旅行する人は少ないのかもしれません。
私達は仕方なく、スーツケースを引きずって、延々と駅まで歩きました。
不幸中の幸いだったのは、坂の多いこの町で、駅は低い方にあったため、ほとんど全て下り坂だったことです。
それでも、長かったなあ。
ようやく着いたオスナ駅は無人駅。
自動販売機で切符を買おうとしたのですが、今度はこれが壊れていました。
2度も、クレジットカードの詳細を入れたのに、切符が出てきません。
四苦八苦していると、別のお客さんが「車内でも買えますよ」と教えてくれました。
けれど、道中、車掌が来ることはありませんでした。
それはいいとして、詳細を入力したカードが悪用されると困るので、帰宅後にさっそく調べましたが、悪用がなかっただけでなく、結果的に、どうも無賃乗車したことになってしまったようです。
まあ、あちらの機械が壊れていたのが問題なのですからー。
こんな苦労があると知らずに、ホテルに戻る前には、美味しいタパスを食べました。
闘牛場の人が教えてくれた Taberna el Currito Chico という店です。
前日の花丸レストランが開く前の時間だったので、こちらへ。
小さい店で、カウンターに腰かけて食べました。
まずは、ガリシア地方のタコ、バカラ、そして、前日味を占めた豚のセクレト。
それだけでは足りなかったので、店のお薦めを尋ねて、牛肉のたたきと、豚のほほ肉を追加しました。
どれもこれも、期待以上の美味しさ。
特に薦められた豚のほほ肉は、まさにほっぺたが落ちる美味しさでした。
やっぱりアンダルシア地方では、タパスに限りますね。
このタパスバーには、甘いモノはなかったので、オスナの町なかの市場にあるカフェでリンゴケーキを食べて、デザートとしました。
これもなかなか、美味しかったです。