人口: 約6080万人

言語: イタリア語(地域によりドイツ、フランス語など少数言語あり)

通貨: ユーロ

日本との時差: -8時間(サマータイム時-7時間)

国番号: +39

プラグタイプ: Cタイプ

国旗: 緑・白・赤の縦三色旗。

日本大使館: Via Quintino Sella, 60,  00187 Roma Tel: (+39)-06-487-991

航空便: 成田~ローマ、成田~ミラノ。直行便で約12時間。

ベストシーズン: 4月から9月。セール時期なら7~8月(夏)と12~2月(冬)。

必要書類: パスポート

イタリア観光情報

年間4800万人以上の観光客が訪れるイタリアは、観光はもちろん、芸術、グルメ、ショッピング全てが楽しめる、まさに魅力あふれる国です。

150年ほど前までは各地方がそれぞれ独立した国家だったため、地域ごとに異なる個性があります。

世界遺産の登録数は世界最多の51件(2016)。

どこへ行こうか迷ってしまうところですが、ある程度目的を絞って行き先を考えるのがおすすめです。

ローマ

“永遠の都”ローマ

古代世界の中心地として栄えたこの街は、コロッセオ、フォロ・ロマーノなど、歴史ある遺跡が至るところに点在しています。

大聖堂、博物館、美術館、映画のロケ地など、観光スポットが数多くあり、季節を問わず人気の街です。

その中でも、ミケランジェロの「最後の審判」があるシスティーナ礼拝堂や、歴代の教皇たちのコレクションが集まるバチカン美術館などは必見のスポット。

フィレンツェ

ルネサンス時代の面影を色濃く残す”花の都”、フィレンツェ

そのシンボルである高さ160mのドゥオモから見渡せる街並みは、「天井のない美術館」と称されるほどの美しい光景です。

ルネサンス芸術の殿堂ウフィツィ美術館では、ミケランジェロやダ・ヴィンチなどの名だたる芸術家たちの絵画を見ることができます。

石畳が多いので、歩きやすい靴を履くのがおすすめです。

ベニス(ベネチア)

“水の都”ベネチアは、ゴンドラが運河を行き交うロマンチックな眺めの街です。

共和国時代の繁栄を物語るサン・マルコ広場やサン・マルコ大聖堂などはすべて世界遺産に登録された、人気の観光スポットです。

ベネチアは街全体が100以上の小さな島が橋で結ばれているので、時間に余裕があれば、ガラス工房があるムラーノ島やカラフルな漁民の町ブラーノ島も訪ねてみてはいかがでしょうか。

ミラノ

洗練されたファッションと職人の街ミラノはローマに次ぐイタリア第二の都市として有名です。

イタリア最大のゴシック建築であるドゥオーモやガッレリア、スカラ座などの歴史的な観光スポットをはじめ、ショッピング、グルメともに楽しむことができます。

ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」の見学には予約が必要なのでご注意ください。

カプリ島

イタリア有数のリゾート地であるカプリ島。

そこから船で行ける「青の洞窟」は、数千年にわたる海の浸食によって作られたまさに自然の芸術です。

洞窟内を照らす神秘的な青の光は、訪れた者を別世界へといざなってくれます。

イタリア観光のベストシーズン

地中海に囲まれ、温暖で過ごしやすい国、イタリア。

冬季も他のヨーロッパより暖かく、降雪もあまりありません。

国土が南北に細長いため、地域によって気候の差はありますが、一年中旅行シーズンといえます。

なかでも4月から9月ごろまでが最も旅行者が多く、ホテルや航空券などの値段が高く設定されている、いわゆる「ハイシーズン」とされます。

この時期は天候が良く、日が長いため、海や観光地めぐりをしたい方には特におすすめです。

日が長いことに伴い、観光名所のオープン時間が長く、交通機関の便数が多いので1日を無駄なく過ごすことができます。

ただ一方で、旅行者が増えることで観光地が混雑するので、待ち時間が長くなったり、人が多すぎて楽しめないといった場合もあります。

天気や気温にこだわらない、ということであれば冬のイタリア観光も決して外せません。

最大イベントのクリスマスはもちろん、サッカーやウィンターセールなど、冬のイタリアはイタリア人にとって最も楽しみにしている季節です。

この時期に旅行を計画して、地元のクリスマスの過ごし方を体験するのも楽しいかもしれません。

イタリアの冬は比較的暖かいですが、空気がとても乾燥しているため、女性の方は特にリップクリームとハンドクリームは必須といえます。

また、12月にはトラモンターナと呼ばれる冷たい風が吹き、天気も変わりやすく、北部の地域は冷え込みが厳しくなるので注意が必要です。

地理と国名

イタリアは南ヨーロッパに位置する共和制国家

地中海につきでた長靴のようなユニークな半島の形は、世界中によく知られています。

半島部のほかに、シチリア島、サルデーニャ島、エルバ島などの小島群からなり、また、大陸部ではフランス、スイス、オーストリア、スロベニアと隣接しています。

言わずと知れた火山国であり、エトナ山、ヴェスーヴィオ山などが有名です。

イタリアという名前は遥か昔、ギリシャ軍がイタリア半島の南部に侵略してきた時に名付けられました。

当時のイタリアは田園が豊かで、沢山の牛を飼育していましたが、それをみたギリシャの兵が「イタロス(ギリシャ語で子牛)が遊ぶ国」と名付けたことから「イタリア」という名前になったといわれています。

そして、現在の正式名称は「イタリア共和国」と定められています。

イタリアの歴史

イタリアは古代ローマ帝国発祥の地です。

ローマ王国が誕生した紀元前8世紀以降は、幾多の戦争を繰り返し共和国となり、周りの国を次々と併合していきます。

そして紀元前50年ごろには、すでに北はドイツやイギリス、東はシリア、南はアフリカのサハラ以北、西はスペインにまで達する大帝国へと上り詰めました。

ところがその後、ローマ帝国はゲルマン人の侵略などによって徐々に国の勢力を落とし、西と東に分裂

それによりさらに国力を衰えさせていきますが、やがて十字軍の遠征により、その通過点となったイタリアは商業的成功を収めるに至りました。

15世紀には有名なフィレンツェのメディチ家などが中心となり、ルネサンスとして知られる文化の一大繫栄をもたらします。

ところが、文化的にも商業的にも繁栄を誇ったイタリアでしたが、政治の面では混乱が続き、そこへ大海軍を持つスペイン、革命を終えたフランスのナポレオン軍などが侵攻、イタリアの歴史は混迷を極めました。

19世紀後半、ようやく一国としての統一を果たしたものの、第一次世界大戦、ファシスト党の台頭、第二次世界大戦と受難の時代はまだまだ続きます。

王政が廃止され、イタリア共和国となったのは1946年、大戦終結後に行われた国民投票の後でした。

そして現在、イタリアは主要国首脳会議の参加国であり、政治や経済だけでなく、文化的な面においても世界的に重要な位置を占めています。

イタリアの宗教

イタリアでは国民の約80%がの人々がキリスト教のカトリックを信仰しています。

というのも、イタリアはローマ時代にはキリスト教の布教の中心地であり、現在も首都ローマにカトリック教会の総本山であるバチカン市国が構えているため、カトリックの信仰が深く人々に根づいています。

一方で、ユダヤ教、イスラム教、仏教などほかの宗教を信仰している人もいますが、イタリアの生活全般において、キリスト教がベースとなっていることは事実です。

イタリアの祝日のほとんどはキリスト教に関わるものですし、人の名前も聖人から由来したものが多いです。

イタリアの文化と魅力

イタリアはルネサンス発祥の地であり、その伝統は現在まで引き継がれています。

また、近代、現代に至るまでにさらにその技術は革新され、常に世界の文化をリードし続けています。

その範囲は絵画や彫刻に留まらず、文学、映画、オペラなどの舞台芸術、哲学など多岐に渡ります。

イタリア文学について

ノーベル文学賞を数多く受賞している通り、イタリア文学は魅力的な作品で溢れています。

その中でも、フィレンツェの詩人ダンテ・アリギエーリの作品「神曲」は中世ヨーロッパにおいて最高の文学作品だといわれています。

また文学者のほかにもジャンバティスタ・ヴィーコ、マルシリオ・フィチーノのような卓越した哲学者も次々に現れました。

イタリア美術について

自由な表現と新たな文化を求めて誕生したルネサンスは、14世紀、都市国家となったイタリアを中心に起こりました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどの天才芸術家たちが絵画、彫刻、建築など多くの作品を後世に残しています。

それぞれの作品は世界文化遺産として指定され、各地の美術館や博物館はもちろん、教会や大聖堂などにそのままの姿で展示されています。

長い芸術の歴史の変遷を21世紀の今も鑑賞できることが、イタリア旅行の醍醐味の筆頭と言っても過言ではありません。

アブルッツォ アマルフィ海岸 イスキア島
ヴァッレ・ダオスタ ヴェネツィア ヴェネト
ヴェローナ ウンブリア エミリア・ロマーニャ
カラブリア サルディニア ジェノヴァ
シチリア カターニア シラクサ
パレルモ トスカーナ トリエステ
トリノ バジリカータ州 パルマ
ピエモンテ プーリア州 フィレンツェ
ミラノ ラヴェンナ ラツィオ
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